縞状鉄鉱層

9.化石と進化

縞状鉄鉱層の写真と解説

縞状鉄鉱層

学名  なし
分類  鉄鉱層
年代  先カンブリア時代(約25億年前)
産地  オーストラリア

かつての地球は酸素のない星でしたが、今から約27億年前に光合成を行う最初の生物が出現しました。それがラン藻類です。ラン藻類の光合成によって作られた酸素は海の中に溶け込んでいた鉄分をサビに変え、沈殿させていきます。やがて水底にはサビが積もり、縞状鉄鉱層が形成されていきました。縞模様になるのは、酸素が多い時期にはたくさんの鉄分が沈んで金属の色に、酸素が少ない時期はあまり鉄分が沈まずに土の色になるためです。ラン藻類はシアノバクテリアとも呼ばれるようにバクテリア(細菌)の一種で、葉緑体は持っていませんが葉緑素を持ち、光合成を行います。