マガキガイの飼育用品

マガキガイを飼育する際に必要な飼育用品の解説です。
マガキガイ

【マガキガイ飼育の基本的な構成】

・観賞魚飼育セットのうちのどれかの水槽

・小型オートヒーター

・専用ヒーターカバー

・オートパワーフィルターAX-30

・バクテリア付きサンゴ砂

・シーライフの人工海水

・高精度の比重計

・エサ


【飼育用品の解説】

マガキガイの飼育にはテトラ社PL17シリーズの軽くて扱い安いプラスチック製の水槽がとても重宝します。付属のフィルターは使わないので無駄になってしまいますが、このフタにあいた穴の形は、別に買い求めるオートパワーフィルターAX-30を取り付けるのにうってつけです。小型オートヒーターは小さな水槽にも使えるエヴァリス製、そして立ち上げからすぐにマガキガイが飼えるように、濾過バクテリア付きのサンゴ砂を用います。マガキガイは砂に潜るのが大好きなので、できるだけ細かいサンゴ砂が適しています。人工海水は信頼感のあるシーライフ、そしてマガキガイにとって命づなとも言える比重計は、扱いやすくて精度の高いカミハタ社製を選んでおけば間違いないでしょう。オートパワーフィルターAX-30は安価ながらも高い濾過能力を持っています。ただ、意外に振動音があるので、予算に余裕がある場合は、エーハイムを検討してみても良いでしょう。マガキガイのエサは沈降性で食べやすい大きさの植物性飼料「メガバイトグリーン」が良い感じです。

【簡単なセット方法】

1.オートヒーターにヒーターカバーを取り付けます。
2.水槽に水を入れて、オートヒーターとオートパワーフィルターを水槽にセットします。オートヒーターはあとでサンゴ砂を入れた時に埋まってしまわないよう、底から3センチくらいのところに取り付けます。
3.オートパワーフィルターの電源を入れると水槽の水がみるみる減っていきますので、減った分の水を追加します。ただし、後から砂利を入れますので、水の量は4分の3くらいにしておきます。
4.オートヒーターが完全に水中にあることを確認して電源を入れます。
5.有害な塩素をなくし、温度を安定させるため、丸一日、そのままにしておきます。中和剤は使いません。
6.人工海水の素を入れます。
7.3時間ほど、そのままにしておきます。
8.比重計で海水の濃さを計ります。薄ければ海水の素を足し、濃ければ水で薄めます。
9.いったんオートパワーフィルターを止めて、バクテリア付きサンゴ砂を静かに入れます。固まりで入れると水が大量に飛び散るので、ほぐしながら静かに入れます。このとき、オートヒーターをサンゴ砂に埋めてしまわないよう注意して下さい。サンゴ砂を入れてすぐは水が濁りますが大丈夫です。中に小袋が入っている商品もありますが、これは入れません。
10.約5分ほど放置したあと、フィルターの電源を入れます。水が澄むまで数時間、そのままにしておきます。
11.水が澄んだら念のため比重計で海水の濃さを調べます。問題がなければ、これでセット完了です。
12.アクアショップにマガキガイを購入に行った際は、小さなライブロックをひとつ、一緒に購入されることをオススメします。ライブロックには濾過バクテリアもついていますし、マガキガイのエサになる有機物も付着しやすく、時には海藻が生えてきたり、ケヤリムシが出てきたりと、楽しみもふくらみます。マガキガイも、より様々な行動をみせてくれるようになるでしょう。