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深海の帝王  マッコウクジラ

写真の模型についてはフェバリットコレクション

マッコウクジラとは?

マッコウクジラは哺乳類の常識を遙かに超えたとてつもない能力の持ち主で、哺乳類でありながら、なんと素潜りで2800メートルの深海にまで潜水することができます。そして時には自分と同じくらいの長さになることもある巨大なダイオウイカを好んで食べているそうです。深海は不思議な生物の宝庫ですが、このマッコウクジラもただ者ではありません。その奇妙な姿形もさることながら、18メートルにも及ぶ巨体や驚くべき深海適応能力を考えると、深海を支配する最強の生物は、もしかしたら他ならぬ彼らなのかもしれませんね。

生きている潜水艦マッコウクジラ

マッコウクジラほど数々の驚くべき能力を備えた生物はなかなかいません。一時間以上も潜っていられる潜水能力、深海の高圧にも耐えうる強靱な身体、ダイオウイカさえ倒すその強さは、ある意味においては究極の生物とも思えるほどです。特に、大きく成長したマッコウクジラは深く潜り、アンコウなどの深海生物を主食としていますが、中でも南極に暮らすマッコウクジラは、全長十数メートルにも及ぶ世界最大のイカ類であるダイオウイカを好むことで知られています。光の全く届かない暗黒が支配する深海でも、マッコウクジラは超音波によるレーダーで辺りの様子を正確に知ることができ、そして時には水中で強烈な音を発して獲物を仕留めると考えられています。

マッコウクジラの体のひみつ

マッコウクジラは全長18メートルにもなる世界最大の肉食動物で、食道もクジラ中最大であることから、最も大きな獲物を丸飲みできる生物と考えられます。シャチだけが唯一の天敵ですが、シャチが潜ることのできない深海においては食物連鎖の頂点に立ち、無敵の帝王として君臨していることでしょう。大きな頭には脳油と呼ばれるものが蓄えられていて、これを体内に取り込んだ海水で冷やし、比重を大きくすることによって暗い海の底へと沈んでいきます。通常は時速10キロほどで泳ぎますが、必要にせまられれば時速30キロで泳ぐこともできます。そして寿命は約70年と言われています。

奇跡とも思えるほどの進化を遂げた驚異の生命体マッコウクジラ。彼らは仲間と出会うと言葉をかわして挨拶をすると言います。もしも彼らと話しができるのなら、彼らの見てきた深海の本当の姿を聞いてみたいものです。(S.HONDA)

マッコウクジラのプロフィール

 データ  
 学名  Physeter catodon
 分類  クジラ目 ヒゲクジラ亜目 マッコウクジラ科
 全長  18メートル
 体重  50トン
 分布  世界中の外洋に分布