品質の良いペットフードを正しく選び与えることは、愛するペットにいつまでも健康にいてもらうために飼い主にとって一番の大役に他なりません。これは決して大げさな例えではなく、ペットフードはペットの身体の一部となり、生命を維持するのに直接かかわるものなればこそ、その重要性は計り知れないものと言えるのです。ペットフードに関して十分な知識を求めることは、ペットへの愛情表現のひとつさえ言えるのではないでしょうか。ペットはあなたがくれるものなら何でも安全に違いないと信じています。このページが、ペットフードの重要性について改めて考えるきっかけになりましたら幸いです。
ここでは理想的なペットフードとは何かについてを考えていきたいと思います。
ペットフード選びで最も大切なこと、それは、やはり何はなくとも安全性に他なりません。メーカーの不備によりドッグフードに有害な物質が混入していたために愛犬を失ってしまったという事態も起こっていますので、まずは信用できるメーカーのものを選ぶところから始める必要があります。また、イヌやネコもアレルギーを持っている場合もありますので、知らずに合わないペットフードを与えたりしていないかも心に留めておいた方がよいでしょう。
生き物はたとえ見た目が似ていたとしても、必要な栄養素や状態は種類によって様々ですので、それぞれのペット専用のペットフードを選ぶことは思いのほか長生きと健康の鍵となります。特にイヌやネコのペットフードに至っては、年齢などに応じた様々な種類が販売されていますので、十分に確認してから購入してあげたいものです。
ペットフードの分類には様々な規定がありますが、ここでは便宜上、あくまで商品別に分類するにとどめたいと思います。よく使われるペットフードは主に人工飼料と天然飼料に分類されます。 人工飼料のうち、たくさんの単味飼料(一種類のみの材料を使った人工飼料)を混ぜ合わせたものを配合飼料と呼びます。天然飼料よりも栄養のバランスに優れていて、消化吸収も良いのが特徴です。
【ドライフード】
保存性に優れ、いつでも手軽にあげられる便利なペットフードです。ドライフードを主食にしておけば、出張などでやむをえず家を空ける時にも自動給餌器(オートフィーダー)を利用できます。ドライフードは常に時代の最先端をいく技術によって調理されたペットフードです。一番おいしいものだけを選んで食べることが必ずしも健康に良いと限らないのは、ヒトもペットも同じと言えるでしょう。
【ウェットフード】
嗜好性に優れていて、いつも喜んで食べてくれる嬉しいペットフードです。さまざまな材料が使われていて栄養のバランスにも優れていますが、少し高めなのが玉にきずです。ドライフードを主食としながら、毎日の食事に変化を持たせるのに利用するのも良さそうです。
・缶詰
ねこ缶としてお馴染みの缶詰。保存には最も適したペットフードなので、災害時に備えて常備しておくと安心です
。
・レトルト
缶詰と同じく保存に優れたペットフードです。しかも缶詰に比べて軽いので、旅行に持って行ったり、非常用持ち出し袋に入れて置いたりするのに適しています。そして最大の利点は、開封のしやすさです。缶詰を開ける際にはケガのキケンが伴うため、常にキンチョーを強いられます(私だけ?)。でも、このレトルトタイプならそんな心配もなく、安心して取り扱うことができるでしょう。
【冷凍】
基本的には単一の素材で構成されています。これだけですと栄養の偏りが心配ですが、副菜として利用価値の高い食材です。
【ペレット】
ハムスターやウサギなどのペットフードは、植物性の食材を円柱状に固めたペレットが一般的です。特にウサギは、尿結石になりやすいなどのデリケートな特性を持った生き物で、うさぎ専用のペットフードには特別の配慮がなされています。なお、フェレットにもイヌやネコとは別に、フェレット専用のペットフードを選んであげましょう。
【浮遊性の粒状飼料】
水に浮くため、残しても取り出しやすく水を汚しにくいので重宝します。泳ぎの上手なカメにピッタリのペットフードです。小さな粒のものを選べば、小さな子ガメにも食べられます。
【沈降性の粒状飼料】
こちらは水に沈む粒です。泳ぎの苦手なカメでも楽にゴハンにありつける、うれしいペットフードです。底砂があると食べ残しのペットフードが入り込んで水を悪くしたり、カメが砂ごとペットフードを呑み込んでしまうおそれもありますので、このペットフードを与えるときは底砂は敷かないほうが良いでしょう。
【ペレット】
円柱状のペットフードです。ある程度の大きさになった水生ガメの主食として最適なペットフードです。あまり小さい粒がないため、子ガメには大きすぎて不向きです。
熱帯魚などのエサとして活きえさが用いられる場合もありますが、生きている状態でエサとして与えるのは、やはりほとんどの人が抵抗を感じるのではないでしょうか。また、活きエサは栄養が偏ったり、消化が悪かったり、時として病原菌や有害な重金属類を持ち込んでしまうおそれもあります。保存も大変ですし、安定した入手もままなりません。こうしてみると、あえて活きエサを与えるメリットはあまりないと言わざるをえないでしょう。というわけで、このサイトではとりあえず活きエサは取り扱わない方向で話をすすめていきたいと思います。
【浮遊性の粒状飼料】
ちいさな粒で、水に浮きます。浮力は商品によって差があり、最初は浮いていても、すぐに沈みはじめるものもあります。大きな粒はコイ、小さな粒は金魚によく使われます。
【沈降性の粒状飼料】
こちらは水に沈む粒です。中層を泳ぐ魚や、浮いているだけでは興味を示さない魚に与えます。熱帯卵生メダカやワイルドベタにも適した飼料です。
【フレーク】
うすい紙片のような形状で、水に浮きます。消化吸収がよく水を汚しにくい飼料です。すぐに水を吸って柔らかくなるため、口の小さなカラシンなどもつっついて食べることができます。また、アロワナの幼魚の初期飼料としても優れ、幼魚期にこうした飼料で育てたアロワナはいっそう美しくなります。
【タブレット】
錠剤のような形をしています。底に沈む性質があり、ナマズ類の飼料として人気があります。ポリプテルスなども好んで食べます。水に入れても柔らかくなるのには少し時間がかかります。
【ペレット】
小さな円柱状の飼料です。水に浮くタイプが主流です。アロワナなど、水面近くにいる大型魚が好んで食べます。特にキョーリン社の「カーニバル」は水に浸すと急速に柔らかくなりますので、適当な大きさに切り分ければトビハゼやアホロートル用としても使える便利なエサです。
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