はるか新石器時代より世界中で珍重されてきた琥珀(こはく)。その特有の琥珀色は光を浴びて更に輝きを増し、まさに古代ギリシャの人々より「太陽の石」と冠されたことに恥じない美しさです。
琥珀にまつわる神話にはギリシャの太陽神アポロンや北欧の女神フレイアなど、そうそうたる神々が登場し、その涙とされるものが多く、そうした物語からも琥珀がいかに古来より大切な石として扱われてきたかを伺い知ることができます。
琥珀は新生代の樹木からこぼれ落ちた樹脂が地中で化石となったものです。一般には新生代第三紀のものを琥珀(アンバー)と呼び、新生代第四紀のものはコーパル(またはコパル、コパール)と呼ばれ、こちらはニスの原料として利用されています。その他、ブルーアンバーと呼ばれる、太陽光によって美しい青い蛍光色を発する珍しい琥珀もあります。
【ここがポイント】
実はさわり心地が素晴らしいのも琥珀の大きな魅力です。琥珀をそっと手の中に包めば、温かみのある優しい感触が伝わってきます。
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