化石の種類と解説

科学教材「化石」

化石は古代生物たちの生きた証であるととともに、太古の息吹を感じさせてくれる地球の大切な遺産です。ここでは数ある化石の中でも、手に入りやすくて、しかも奥の深い種類をご紹介していきたいと思います。

化石が誘う古生物の世界

化石を手に入れる前にまずは下準備。化石はただ漠然と集めてもその面白さは半減してしまいます。やはりその化石の生き物について、たとえ少しでも進化上の位置や時代背景などを知っておくと、その楽しみは何倍にも膨んでいくことでしょう。化石を楽しむのにもっとも役立つもの、それは「知識」です。

化石の取り扱い方

化石はとてもデリケートです。化石部分には触れたりせず、母石を持って取り扱います。また、衝撃を与えたり水に濡らしたりは厳禁!化石は太古の生き物たちの、かけがえのない生きた証です。どうかホコリなどがかからないよう、安全なケースの中で大切に保管してあげてください。

あると便利な道具

・綿の手袋
手の汚れが付かないよう、化石はできるだけ手袋をはめて扱いましょう。ドライバー用の白い綿の手袋など、薄いものが使いやすいです。

・ルーペ
細部を観察したり小さな化石を確認したりするのに絶大な威力を発揮します。ルーペがあるとそれだけで化石の楽しみがグンと大きくなりますので、ぜひ一つは持っておきたいアイテムです。化石はそれほど細密に保存されているわけではなく、その多くが輪郭をとどめているにすぎないので、高倍率の鉱物鑑定用のルーペでは通常の化石には倍率が高すぎて、かえって見にくく、また、化石すれすれにまで近づけないと焦点が合わないため、下手をすると化石を傷つけてしまう恐れがあります。ですから最初のひとつは低倍率のスタンドルーペの方がむしろ化石には適しています。倍率は3倍もあれば十分です。両目でも見やすいよう、できるだけレンズの大きなものを選びましょう。なお、虫入りの琥珀(こはく)を観察する場合には高倍率のルーペが適しています。

化石の種類

アンモナイトと三葉虫は特に代表的な化石ですが、どちらもたいへん多くの種類があり、また、見た目にも不思議な形をしていたり、宝石のように美しかったりと、実に興味深く、惹きつけられるグループです。手頃な価格の種類もたくさんありますので、じっくりとお気に入りの化石を探してみてはいかがでしょうか。

アンモナイト

アンモナイトは主に中生代になってから恐竜と同じ頃に栄えた生き物です。頭足類の仲間で、オウムガイのように巻き貝のような殻から触手をニョキッと出して暮らしていました。特にジュラ紀と白亜紀のものが種類が多く、大きさや凹凸、色模様も様々です。中には黄鉄鉱化して金属光沢を持つ物や、虹色に輝くアンモライトと呼ばれる特別な状態で発掘されたアンモナイトもあります。

三葉虫

人気の高い節足動物で、姿形のバリエーションも極めて変化に富み、その種類は実に一万種にも及ぶと言われています。三葉虫はアンモナイトよりも遥かに古い時代に繁栄した筋金入りの古生物で、古生代と共に栄え、古生代の終わりと共に絶滅してしまいました。その出現はなんとカンブリア紀にまでさかのぼります。地球上の生物として初めて眼を獲得したことが三葉虫を大繁栄へと導いた要因のひとつと考えられています。

筆石

あまり動物らしくないので少し地味な印象をもたれるかもしれませんが、筆石は半索動物と呼ばれるグループの生き物で、棘皮動物と脊索動物をつなぐ進化上とても重要な動物のひとつです。棘皮動物から半索動物、脊索動物を経て脊椎動物に至る進化の過程を語る上での欠かせない筆石。ぜひ注目してあげて欲しい動物のひとつです。形も棒のようなものからフサフサしたものまで、とても同じ仲間とは思えないほど変化に富んでいます。

虫入り琥珀(こはく)

琥珀は大昔の樹液の化石ですが、中に虫がそのままの形で保存されていることで人気があります。昆虫類の化石は貝や魚などに比べて極端に少なく、それだけに昔の昆虫を観察できる虫入り琥珀はとても興味深い教材と言えます。また、琥珀の中に入っているのは昆虫だけでなく、クモなども見られます。いずれにせよ中の虫は、そのほとんどが極めて小さいため、観察にはできるだけ高倍率の鉱物鑑定用ルーペが必要ですが、化石と違ってそのままの姿で保存されている昆虫の姿は、まさに時が止まったタイムカプセルの中を覗いているという不思議さがあります。

その他

熱帯魚の好きな人であればアロワナなどに近いリコプテラがオススメです。白亜紀の小型淡水魚で、頭や口が大きく、小さいながらも迫力のある姿をしています。アンモナイトや三葉虫など、ひとつを掘り下げるのも化石の醍醐味ですが、とりあえず一通り揃えたいという場合は、探す手間が省ける化石セットを選択するのも手と言えるでしょう。知らず知らずのうちにのめりこんでしまう、化石はそんな魅力をもった教材です。



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