一匹だけで殖える不思議なザリガニの世界
5センチくらいになると飼っているだけで勝手に殖えるようになります。抱卵すると餌食いが極端に悪くなったり食べなくなったりすることがありますが、日頃十分な餌を与えていれば、餌を求めるようになるまで1~2週間のあいだ餌を与えなくても心配いりません。また、環境によってはすぐに餌を食べ始めるようになります。親は大きな卵を腹部に抱え、新鮮な水を送る様子が観察できます。稚エビになってからもずっと親の腹部に張り付き、いったん離れてもまたいつのまにか戻っていたりします。産卵から子が親離れするまでには、水温にもよりますがひと月くらいかかります。子が親から離れてきたら、先を切って吸い込み口を大きくした大型のビニールスポイトで稚エビを吸い取り、プリンカップなどに分けて育てます。やむをえずひとつの容器に何匹かを入れる場合はウィローモスを入れておくとケンカが減るでしょう。また、稚エビはウィローモスも食べるようで、環境によっては次第に減ってきます。
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