ニオイガメの水槽

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ニオイガメ
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ニオイガメに向いた水槽の選び方

数あるカメの中でも最も小さく、水槽でも飼いやすいのがニオイガメの仲間です。たいへん丈夫で、紫外線依存度も低いため日光浴も必要なく、寒さにも強いので室内であれば保温器具も不要です。黒っぽいミシシッピーニオイガメと、茶色っぽいカブトニオイガメが、価格も安く入手も容易でおすすめです。どちらもたいへん愛らしいカメです。

ニオイガメは成長しても甲長15センチほどですので、60センチの水槽でも十分に飼育ができます。ただし、水生のカメながら、陸にも出たがりますので、陸地を作ることを考えますと、90センチくらいの水槽がおすすめです。このサイズであれば単なる飼育容器としてではなく、流木などで水中と陸地をそれぞれレイアウトした美しい水槽を作ることもできます。

ニオイガメの飼育に必要な水槽用品

一般的にカメの飼育でもっとも重要なのは紫外線で、多くのカメが日光浴や紫外線灯による照射なくしては、たちまち病気になったり、取り返しの付かない結果になってしまいます。このため、カメの水槽に紫外線灯を設置することは、もはや常識と言っても過言ではありません。

ところが水生ガメの中には少数ながら紫外線を全く必要とせずに問題なく暮らせる種類がいて、ニオイガメの仲間もそのひとつです。この点が他のカメに比べて、格段に飼育しやすい理由となっています。ただし、明るいところを好みますので照明はつけてあげます。

ニオイガメは寒さにも強いので、水槽を置いてある部屋の室温が10度を少し下回るくらいなら保温器具も必要ありません。そればかりか真冬でもエサをねだってくることがあります。

ただし、冬は変温動物であるカメの消化器官が十分に機能していないため、食べるからと言ってエサを与えるのはおすすめできません。エサは秋のうちに十分に与えて、冬越しの体力をつけておきましょう。

ニオイガメにとって最も重要な飼育器具、それは濾過器です。とにかくカメの水槽は凄まじい勢いで水が汚れていき、うっかり放置しようものなら大変な悪臭があたりにたちこめますので、カメの飼育には高性能の濾過器が欠かせません。

おすすめはエーハイムの外部式フィルターに、専用のサブフィルターをつなげる方法です。サブフィルターには活性炭とゼオライトを入れて、これらを定期的に交換するのようにすれば、面倒な水換えや大掃除の回数を大幅に減らすことができます。

ちなみにカメ水槽から悪臭がしたとしても、それはあくまで濾過器の処理能力を超えるほどの水の汚れによるものであって、決して「ニオイ」ガメだからではありません。ニオイガメは匂うカメではありませんので、その点は安心して大丈夫です。

文献には極限まで怒らせるとニオイを発するという記述もありますが、今までに一度もそのようなことはなく、普通に飼育していれば、まず、起こり得ないことではないかと思います。

飼育のポイント

ニオイガメを飼育する際のポイントは、十分な量のエサを与えることと、こまめな水換えです。とにかく見た目からは想像もつかないほどの大食漢なので、どのくらい食べるかをよく把握しておく必要があります。

もちろん食べ残すくらい与えるのは禁物です。カメはただでさえ水を汚しやすい動物なので、食べ残しなどあれば、たちどころに濾過器が処理しきれなくなってしまうでしょう。逆にいざという時にはかなりの絶食にも耐えることが出来ます。

ニオイガメには浮上性の専用飼料を与えます。ニオイガメはとても小さいカメなので、できるだけ小さなエサを与えるべきです。大きなエサも与えれば食べますが、口にくわえた後、手で口から出た部分を捨ててしまい、これが水槽の水を汚してしまう原因になります。

カメは、主に目と鼻を使ってエサを見つけますが、特に水中では匂いに敏感です。水槽のどこかにエサを落としただけで反応し、たいていはすぐにエサを見つけて、本当に嬉しそうに食べてくれます。その様子はとても微笑ましいものです。

ところで、カメの目は小さくて、なんだか目もあまり良くなさそうに見えますが、そんなことはありません。実はカメはとても視覚に頼った生活をしている動物で、目で見たものを良く覚え、特にエサのパッケージなどは見せただけで身を乗り出してくるようになります。エサ以外にも、カメは気に入ったものにすり寄っていく性質があり、それが何のためなのかは謎です。

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