トビハゼ

2.珍獣・水生生物

トビハゼの写真と解説

トビハゼ

トビハゼは正真正銘「魚」ですが、水から出るのが大好きで、干潟を歩きまわったり、岩や木にも器用に登って、左右別々に動く大きな目で餌を探します。慣れると手の上に乗って餌を食べるようになるそうです。ちなみに水から出て地上を歩く魚は他にもいて、クラリアス(アフリカ、アジアに住むナマズの仲間)は乾期になって自分が暮らしている池の水が減ってくると別の大きな池を探して草原をクネクネとさまよい歩くそうです。また、東南アジアに生息するアナバス(木登り魚)は、ちゃんと大きなウロコもあって見た目にはごく普通の魚なのですが、水から出るとエラの下にあるトゲを足のように左右交互に地面に引っかけながら、よちよちと歩きまわります。アナバスはとても可愛い魚ですが、エラの下のトゲは鋭いので手の上には乗せられません。持つときは親指と人差し指で背びれをしっかりとつまみます。このとき鋭く尖った背びれの先端に注意し、また、爪を立てないように気を付けましょう。